改めて。食べるについて。

食べるって大事。

目玉焼きにはテンションをあげる力が少なからずある

東京国立博物館が好きで

休みの日になんとなく行く

 

土偶を見たり

埴輪を見たり

仏像を見たり

あっちこっちの部屋を

行ったり来たりして

一通りふらふらして

ベンチに座って

また立ち上がって

ふらふらする

 

私は何回見ても

特に詳しくはならないし

詳細な名前も覚えていない

 

例えるならば

野菜と覚えて

トマトくらいまで呼名を知って

あとは姿を目で覚えるだけ

 

名前を覚えているものは

本当に少なくて

いつもこれは何だっけ?

と名前を覗きながら

どうせ覚えないな

と毎度思って毎度覚えない

 

たまにすっかり覚えてしまって

抜けない響き

っていうのもあって

意味もなく言いたくなる

 

音で覚えているほどだから

詳細に内容を知っているかというと

そうでもない

 

なんだその音の並びは?

という好奇心で口が言いたがるだけだ

 

ガパオ

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この響きも始めて聞いた時

あまりの怪獣感に

何度も言ってみた記憶がある

 

ガパオ

ガパオ

ガパオ

 

ひき肉をバジルで炒めて

目玉焼きがのった

ピリ辛のごはん

 

をガパオ

 

はじめての言葉の羅列を

反芻しながら食べたあの日

出会ってから虜である

 

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どちらさんだろうか?

と思うが目が好きだと言っている

 

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なんだねきみは?

と思うが目が喜んで釘付けだ

 

食べ物は食べるとなくなる

それが普通の事だから

もしかすると簡単に名前を

覚えられるのかな?

と思った

 

だいたいのものが

名前を持たずに生まれてきて

名前を与えられたりして

その名前で呼ばれたり

呼ばれ方が途中で変わったり

 

名前を覚えると

どんどん好きになってしまう気がする

姿だけ覚えているくらいが

忘れられて良いのかもしれない

 

名前で呼べる人、もの

増えてしまうかもしれないし

それはちょっと嬉しいけれど

怖いような気もする

 

それはバジル香るガパオのせいなのか

お皿に書いてあったUFOの文字のせいなのか

 

楽しすぎる事に身を

委ねられなくなってるじゃないの

とんでもない自分の

臆病加減に気づいてしまって

ちょっと戸惑っている