改めて。食べるについて。

食べるって大事。

生き生きと奈良

奈良県に行った

 

ついこの間

祖父が亡くなった

その四十九日でお坊さんが

行ってみるといいよ

奈良県長谷寺の事を話していたので

素直に次の週の休みを使って行ってみた

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私は空海さんの人を楽しませる力

みたいなものに深く感銘を受ける

 

よく知らないけど

なんかいつも大好きなのだ

 

法螺貝を吹くお坊さん

左手に巻く観音様と縁が結ばれた証のブレスレット

花が咲く長く美しい階段

 

所々でおいでおいでと私を呼ぶ空海さんが

見えるような気がした

 

あそこみてごらん?

あっちもほら?

見落としがちだけどね

と色んな事を教えてもらったような気がするのだか

腹ペコで途中から全く集中力が切れてしまった

 

むちむちした食べものが食べたくなって

草餅を食べた

やけに神々しい姿に写ってしまった

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他の観光客のおば様が

私に麦茶を入れてくれたのでぐいぐい飲んだ

 

まだムチムチが足りなくて

少し歩いてまたきな粉餅を食べた

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黒猫に懐かれておちおち

食べてるところではなかった

 

餅屋さんにキトラ遺跡に行きたいと行ったら

車じゃないなら辞めとけと言われが

辞める理由もないので

電車と歩きで行く事にした

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渡来人について私はまた

勝手に色々な事を想像して

胸をドキドキさせ

もしや私は渡来人の末裔ではとまで

1人で盛り上がりまくって

独り言をぶつぶつ言いながら

ホテルへ向かった

 

私ははたして何をしに奈良に来たのか?

 

気がつくとただただ旅を楽しんでいた

 

祖父は本当に勝手な人で

沢山の人がそれを迷惑に思っていたと思う

これは絶対にほんとう

だけどお坊さんが祖父について

 

あなた方のおじいさんは

私達が大変な時に

この寺に象徴的なものを作ろうと

鐘を作る計画を立て檀家さんに掛け合って

見事に鐘を作ってくださったんですよ

それがどれだけ私を勇気付けてくれたか

 

と話してくれた

 

とんでもねぇクソじじいがっ

と思った事ばかりだけれど

 

私はお葬式の時なぜかぼろぼろ涙が出た

だからと言ってありがとうとも

全く思わなかったけど

 

奈良まで来て

祖父にさようならをしようと

なんとなく思ってしまった

 

しばらく話してもいなかったから

もう覚えていない祖父の事を

思い出そうと思っても

何も思い出せない

 

だけど

色んな事を教えてくれていたのかも

 

あなたが持ち帰った

中国の陶器やシンガポールの栓抜き

オーストラリアのお財布だとか

 

自分だけ楽しむばかりで

連れて行ってくれなかったけど

 

私だって行きたいとこには

自分で行ける生き方くらい

できるようになるし少しずつなってる

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古代のチーズ

蘇の入ったケーキだって

見つけて食べられる

 

俺も楽しんで生きたんだから

お前も楽しみゃいいんだよ

くらいで彼は何も残さず

行ってしまいました

 

好きに生きて

人に恨まれ愛され

 

清々しい最後だと思う

本当は憧れるくらい

彼の最後は清々しいものだった

 

私もいつか

素敵に最後を迎えよう

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その夜私は沢山の事を知った。

食べる事が今少し困難。

 

ある夜

豚キムチを沢山作って食べ

朝起きて

とろけるチーズをのせたトーストを

飲み込もうとした瞬間

 

ありゃ?

と思った

 

いつもみたいに

喉を通り過ぎない

 

朝だから乾いてるのかな?

ともう一回

 

やはり

喉を通り過ぎない

 

病院でアレルギーの検査をして

薬をもらったけど

治りゃしない

 

何が原因なんだろう?

まだわからないので

少し食べる事が怖い感じがする

 

今まで意識もした事のないような恐怖で

私は沢山の事を知った

 

今はおっかなびっくりごはんを食べる

 

飲み込むまでには

いつもの10倍くらい力を使っている

 

口にものが入っていると喋れない

もぐもぐもごくんも凄く長い

飲み物ないといざという時まずい

 

だけど

私は食べるのが好き

更に

おしゃべりしながら

食べるのはもっと好き

 

なのでとりあえず

自分の状況はお話した上で

ごはんを色んな人と食べる事は

この状態がいつまで続いても

辞めたくないなと思った

 

美味しいものを食べたくても

色んな事情で食べられない人が

沢山居る

 

そんな事は知っていたんだけど

私は全然わかっていなかったんだな

と思った

 

その時

私お菓子屋さんだから

出来る事あるわ

気が付いた

 

食べてみたいのよ

と言われたら作ってみるのよ

 

それが出来るって

なかなか面白い事

なんじゃないのか???

 

原因は今のところまだわからないのだけど

私は少しこの症状を

愛おしく感じはじめてもいます

 

飲み込めるかなー

と思いながら

食べ物を見つめる日々

 

まあとりあえずおひとつ

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ピカソルの新味達

売り切れちゃう日もありますが

1個から買える日

あり〼

結婚式のごはん。

GW中のこと。

高校の友人の結婚式があった。

かれこれ20年。

 

彼女のことを案外

まだよく知らないんじゃないか。

と思えるような式だったし。

彼女らしさを

とても身近に感じる式でもあった。

 

毎年必ず顔を合わせている同級生が数名。

 

毎年、今をそれぞれ別の日常の中で

生きているなと会話の端々で

ふと感じる。

 

もう戻ってこないあの頃もある。

それはとても愛おしいんだなと。

歳のせいがぐっときちゃう。

 

表参道のごはんやさんでの挙式だった。

 

結婚式のごはんって。

正直なところ。

まあこんなもんかな?

ってところがあるような気がするのだけど。

 

彼女達のごはんは

「あそこで食べたごはんが

すごく美味しかったんだ。

だから今度一緒に行きたいと思って!」

と誘われて食べたようなごはんだった。

 

「紹介するね。私の彼です!」

みたいにとても日常的。

だけども凄くおもてなしであった。

 

隣に座る友人の黙々と食べる様子に

不安を覚え声をかけると

今まで食べた食べ物の中で

1番好きなものに出会ってしまった。

と興奮し、お店のスタッフ全員に

お礼をしていた。

 

彼女はこれからこんな日常を過ごすのか。

と思った。

私、こんな人なんだー。と

教えてもらえたような式だった。

 

向かいの席では

和三盆のプリンに

今度は他の友人が

興奮していた。

 

式は終盤。

1人1人に手渡された手紙には

なんだ色々ばれてたのかと

思うような嬉しい言葉が並んでいた。

 

良いごはんは

会話を弾ませる。

 

おめでとうよりありがとうと

思ってしまったよ。

 

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http://ginza-cruise.jpn.org/aoyama/

 

 

 

 

長野県蓼科温泉に行く。

久しぶりになってしまった。

 

理想的に物事を進められなくなると

どうした良いのかわからなくなる。

 

とりあえずやってみるという事に

辿り着かずただ立ち止まる。

 

どうやってみんなそういう状況を

抜け出すんだろう?

 

私の場合は思い付きで温泉に行った事が

きっかけになった。

 

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本がたくさんある温泉があると

ネットをたまたま見ていたら出てきた。

 

温泉行きたいね。

と話していて1時間後には

予約の電話を入れていた。

 

こんな事は今まで出来なかった事。

小さな一歩が週末を変えた。

 

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まず部屋着が素敵。

ガウンを着ると

魔法を感じる。

心が軽やかになる。

 

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お食事はフレンチと和食を選べて。

今回は和食。

和食にもフレンチが仄かに効いていた。

 

小鉢料理って。

他にもこの料理を食べている人達が

いるんだなー。と考えやすい。

大きな鍋から取り分けて

美味しいものをみんなで分け合って

食べているように感じる。

それって凄く心地よい。

 

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部屋の至る所に本。

廊下の至る所にも本。

 

シャンソンが流れる館内。

それからスタッフの方々の

国際色豊かなこと。

 

ふと日本なのかしら?

とも感じられるような。

夢なんじゃないか?

とも感じられるような空間。

 

少し雪を被った山を

露天風呂から眺める。

お酒を楽しむ。

読書する。

素敵な時間だった。

 

少し急ぎすぎてたんだな。

と感じて。

こりゃ癖なんだな。

とも自分をまた知る。

 

素敵かもしれないと思う場所へ

自分を連れて行くちょっとの勇気。

 

その場所で食べるごはんって。

とんでもなく美味しい。

 

旅館と道路の間に川があって

橋でその川を渡ると旅館。

 

という素晴らしいニュアンスも

私は大好きでした。

 

https://www.tateshina-shinyu.com/

家庭料理のこと。

私は国際結婚をしている。

実の母の事はママと呼ぶ。

義理の母の事はオモニと呼んでいる。

 

結婚式にキムチが並んだ時は

私の家族はもちろん

友人もとても驚いていた。

その光景にもだか。

何よりその味の美味しさに

みんなとても喜んでいた。

 

オモニは料理上手な人だ。

鳥を1羽丸ごと煮込むスープ。

牛の尻尾のお肉のスープ。

チヂミ。

だとか。

お店でしか食べた事がない様なものが

家庭料理として食卓に並ぶ。

台所はいつもピカピカ。

手際もとんでもなく良い。

ついつい見とれてしまうのだか、

私も微力ながらお手伝いをする。

 

チェサという行事があって

その日は亡くなった大切な家族の命日と元旦に

ご馳走を振る舞う。

前日にはその家の女性達は

亡くなった家族の好きな料理を作る。

 

オモニと義理の兄の奥さん

3人で手分けしてご馳走を作る。

 

大雑把な私はいつも2人の足を引っ張ってばかり。

 

何度目かのチェサの準備の日だった。

オモニが2人に任せられるようにと

レシピを手書きで準備しておいてくれた。

 

秘伝のレシピを教えてもらったような気がして。

なんだか特別な気持ちになったのだけど。

オモニは続けて

これから先、私の身にどんなことが起こるかもわからないからね。と冗談半分で続けたのだった。

 

繋いでいく事の大切さとその難しさを感じた。

それから、なんだか根っこがあるように感じていたオモニの料理のその長くて深い歴史みたいなものを感じられたような気がした。

 

チェサの時は玄関の扉を大きく開けて

亡くなった大切な家族をお迎えする。

そしてアボジ(義理の父)が

そこでご馳走を食べているであろう

家族に語りかける。

その語り口が優しくて

私はいつも家族の一員になれた事に感謝する。

 

私もオモニが作るみたいな家庭料理

作れるようにならなければな。

 

新年が始まって少し時間が流れた。

今年はどの位美味しいものに巡り会えるだろう。

 

凛としている彼女について。(新聞記者 キムスンミ)

そのタイ料理屋さんはビルの3階にあった。

灰色の3階にぽつんと見える扉がそのお店の入り口なんだと認識するのに私は踊り場でぐるんぐるんと2、3回転したのではないかと思う。

扉を開けとんでもなく無愛想な店員さんに、待ち合わせだと伝える。

彼は今年1番の冷たさで私をあしらった人であった。

待ち合わせの相手なんて居ませんとこう言ったのだ。

そんな訳はないので、勝手に進んでみる。

と別の本場な店員さんに

「マチアワセカ??」

と聞かれた。

はいと返事をすると。

「アソコノマドキワダ」

と言われた。

そこは窓際ではなくて壁際だった。

すたすた進んで顔を覗きこむとスンミがパァっと明るく笑う。

そして、みゆきさんお久しぶりと笑いかけてくれた。

 

スンミは新聞記者をしている。

年に数回平壌へ渡り、現地を取材している。

今年は韓国へも行ったと言っており、私の知らないたくさんの話を会う度に自分の言葉で話してくれる。

いつもいつも、私の常識を柔らかな言葉でコツンコツンと刺激して割ってくれる人だ。

 

「小さな時から、恵まれていたからだと思う。

 それは、金銭的な贅沢とかそういう事でなくてね。当たり前に美味しいものを食べて育ったから。

 食事って事に対してそこまでの執着がなくって。 」

 

彼女は、質問をする相手に私は向いてないのかもしれないと付け加えてこう話してくれた。

 

「だからね、私には食事ってそこまで大切なものではないのかもしれない。

 甘いものなんて、ほとんど食べないし、朝も食べないよ。」

 

好きな食べ物は?と聞くと。

「お酒。」

と言われた。

 

「両親の影響かな?凄くお酒が強いの。笑

 それで私も、大人ってこういうものなんだって。」

 

彼女のオモニ(お母さん)は料理上手で何十種類とスープのレパートリーを持っているという。

 

「お昼はね、前日のオモニの作ったのお弁当にして持っていったりする。だけど、1.2食食べるものが無ければ飛ばしても全然平気!」

 

彼女には夢がある。

その夢を1つずつ丁寧描き、

それに向かって毎日を過ごしている。

仕事をして、夢を描いて。

会話をして、活力を生んで。

 

彼女には沢山の気遣いが溢れている。

「例えば、キン。。海苔巻とかね。」

彼女はキンパと言う家庭料理の名前を

私にわかりやすく説明する為に、

あえて私に馴染みのある

海苔巻と言う言葉に変換してくれた。

ステキ過ぎて惚れてしまうかと思った。

 

その彼女を育てたのは他でもないオモニのご飯。

食べ物についての話はそのまま家族の話だった。

いってきます。とただいま。の場所がなんとなく彼女の話から見えるような気がした。

 

ちょっと昔のある人の発言。

それは、なかなか痛烈で

そのつもりもなく場を凍らせた言葉だった。

そこに、スンミも私も居合わせていた。

そんな古くもない思い出話の感想に、

私は今の自分に誇りを持っている。

と彼女が言ったのだった。

 

私はこの人がとても好きだなぁ。と思った。

 

私が甘いものが好きだと言う話題。

私がお酒を好きなのと一緒かもしれないと言われて、私はピコンとなった。

 

「味も好きだけどだれかと飲むと楽しい。」

私はお酒が弱いけれど。

家族で必ず食後にデザートを食べていた事を思い出した。

その時のワクワク感や取り留めもない会話。

 

ラストオーダーと

今年1番の冷たさで私をあしらった彼がやって来た。

 

スンミはにこっと笑って

「甘いもの、一緒に食べよう」

と言った。

 

ぱちんぱちんと手を合わせてまたね。と別れた。

明日が楽しみだなぁと思いながら。

沢山の知らなかった事実を思い返しながら。

 

 

 

この人の野生感について。(ピカソル創業者 小林みどりのお話)

みどりさんの挨拶はでかい。

まるまった背中はまっすぐに。

ふてくされた心はほっこりする。

 

ピカソルの創業者でとてつもなくパワフル。

彼女がピカソルを始めたのは

1985年の事だから33年前になる。

 

苦労話も色々聞いたけれど

いつも面白おかしくその話をする。

どんな状況でもいつも今を楽しむ工夫を惜しまないのである。

 

彼女が一緒に行きたいとある日の用事ついでに連れて行ってくれた甲府のトンカツ屋さんがある。

 

みどりさんは食べることに夢中になった私に

「あら。ひさみさん、黙る事もあるのね。」

と言ったのだった。

寝る以外ほぼずっとしゃべっているおしゃべりな私が話す事を忘れたお店である。

 

こんなステキなものを知っているだなんて。

なんてステキなんだろうと。

みどりさんの背中に後光を見た記念日でもある。

 

「あのね、大人のお茶を飲むと髭が生えてくるわよ。って言われたのよ。緑茶の事なんだけど。

 大真面目な顔で母によ。

 で、たしかにうちのおばあちゃん、めちゃくちゃ髭が生えてたわけよ。

 だから、怖くて。

 大人になるまでね、緑茶は飲まなかったの。」

いつものみどりさんはこの調子でどこまで本気でどこまでふざけているのかわからない。

 

彼女はオイルとリナというトイプードル

料理上手の旦那さんと生活している。

 

旦那さんが作る料理でも

長ネギが入っている親子丼は

元気が出るらしい。

もし死ぬ前に食べるなら

旦那さんの作った

和風だしの冷やし中華

に決まっているという。

 

「農薬のかかっている野菜もたべるけどね。

 添加物が入っいるのも。。。

 まあ、そんなに食べないけどさ。

 全部空元気な感じがするのよね。

 やっぱりその季節の旬のものが1番美味しいの。

 本当に、それだけの事で。

 美味しけりゃいいの。

 まずいのは体に良くても駄目は駄目よ。笑」

 

食べるのは1人でも全然平気だと言うから

なぜかと尋ねると。

 

「食は私にとってロケーションじゃないのよね。」

ときた。

 

ピンときた。

彼女はどうやら食べる事で

自然と会話しているようである。

 

なんでこんなに人の気持ちが

手に取るようにわかるんだろうと

みどりさんと話しては感じた事が何度もある。

 

なるほど。

理解するって事は、会話ってのは、

言葉だけを頼りにしていいわけではないのだね。

 

そう話したらきっとみどりさんは

「ひさみさん。

 だから、そんな大それた事じゃなくてね。

 単純に美味いってだけって話よ。」

と言うんだろうなと思った。

 

 「最近、暖かい素麺を食べたんだけどね。

 自分の文化になかったもので驚いたわよ。

 梅干しとね、おぼろ昆布と刻み葱で頂いたんだけどね。

 面白いわね。新しい事を知るのは。」

 

彼女は

まともなものを食べてるから私は元気なのよ。

と大体いつもカラカラ笑っている。

そして

それにつられて私も大体いつも笑っている。